【郷の家A-06S】掘り炬燵(ごたつ)のある東雲の家 【豊浦町】
家族構成 | 4人(子供2人) |
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工期 | 4ヶ月 |
構造規模 | 木造2階(ロフト付) |
間取り | |
敷地面積 | 396.70㎡(120坪) |
延べ床面積 | 1F:17.50坪 2F:16.00坪 ロフト:5.24坪 吹抜け:1.49坪 |
建設地 | 豊浦町 |
出会い
初めてお会いしたのは1年半前の秋晴れの日、伊達市で開催した完成見学会でした。
オーナー様と同僚という事もあり、大変良く覚えております。(担当土屋)
その後、数回完成住宅へ訪問頂き、建設依頼をいただきました。
ご夫婦さまは、既に要望に合った土地を数件見つけており、土地購入のタイミングを検討しているとの事でした。
数件の土地を一緒にまわり、それぞれのメリットとデメリットについて話し合いました。
その結果、ロケーションの良い、すばらしい物件のご購入を決断し、家づくりがスタートしました。
要望
・リビングに掘り炬燵(ごたつ)がほしい。
・書斎がほしい。
・広い納戸がほしい。
・書籍が沢山あるので大きさに合わせた本棚を創り付けたい。
・キッチンの対面にカウンターが欲しい。
・暖房はエコで経済的な薪ストーブにしたい。
・薪小屋を住宅のデザインに合わせて創りたい。
・吹抜けがほしい。
・和モダンのデザインが好み。
・ロフトがほしい。
・家具は創り付けたい。
プランニング開始前、当社の完成見学会で気に入って頂いた、柱・梁などの全ての構造材が露出している伝統工法の規格住宅『郷の家』をベースに考え、住み方と家族構成、立地条件を踏まえて
「A06-Sタイプ」のプランをカスタマイズする形で計画する事になりました。
配置
丘の上の土地で、森林や噴火湾が望める立地条件です。
各部屋から素敵な景色を望める様に、この土地が持つポテンシャルを最大限に生かした配置を考えました。
敷地は各部屋への日当たりがよく、北西から南東に細長く形成された土地です。
南東側は空地、北西側には同じ高さの建物が建ち、南西側は一段下がって低い位置に建物があります。
今後、空き地側にも建物が建つことも想定して、そちら側には大きな開口部を設けずに、出来るだけ南面から日差しを取り込めるように設計しました。
【アプローチ】
駐車スペースから建物までの距離を短くできるよう、駐車スペースを玄関の近くに計画しました。
玄関ポーチには奥様が選んだ可愛らしいタイルを埋め込み、薪運びが容易に出来るよう、玄関ポーチ横に薪置場を設計しました。
建物の外壁には味わいのある杉板を貼り、薪置場に薪が積まれる事で、住宅ともマッチする様にデザイン計画をしています。
【玄関】
建物の北西側に配置した玄関、薪をストックするための室内土間スペースをあえて広く設計することにより、ベビーカーや買い物袋なども簡単に取り込めるようになっています。
玄関収納にはコート掛けを設置し、家族とお客様の大切な衣類も収納できるようにしています。
また、高さ十分にとっている収納で、多目的な収納場所としても大活躍してくれるように考えました。
更にコート掛け正面には、お客様を迎える素敵な飾り付けをしました。
上部には飾り棚、下部には扉付きの下駄箱を創り付けました。
【キッチン】
朝日が入る様に配置したキッチンは、リビングに向かって対面式になり、家事をしながらでも家族ともコミュニケーションが図れます。
また、キッチン前面に設けたカウンターに座って、子どもたちが勉強している様子を見ながら食事の支度ができます。
カウンターの下部には、赤松材で創ったローボードがあり、細かな物の収納として便利です。
【食器棚】
オーナー様と一緒に、使い方・出来上がりのデザインを細かく打ち合わせをし、内装の木材に合わせて制作しました。
また、電子レンジや炊飯器などの電化製品も置けるようにカウンターを設け、その下には、食器の大きさに合わせた収納ができるように三段の引出を設置しました。
数種類のゴミ箱も設置を予定したので、使いやすさを考えながらのオリジナル食器棚にしました。
さらに、大容量の食品保冷庫を食器棚横に作り、食品のストック、出し入れが楽チンです。
【収納】
各部屋の使い勝手を考えた計画です。
リビングには、細かな物から大きなものまで収納できるローボードを儲け、キッチンには涼しい外気温を利用した食品保冷庫、階段下にはデットスペースを活用した大容量の収納、洗面・脱衣室には タオル他、家族4人分の下着類を収めるクローゼットを設置。
もっとも大きなウォークインクローゼットは寝室横に設け、大容量&使い勝手のよい設計といたしました。
ウォークインクローゼットは 天井、壁、床の全てに調湿効果の高い桐材を採用し、クローゼット全体が桐タンスとなっています!
【リビング】
東、南、西から長時間に渡り、多くの日差しが入るLDKとなっています。
リビングからは噴火湾が望めるよう大きな窓を設置いたしました。
天井は2階の床を支える構造体が見えるデザインで、木組みが特徴的な、天井の高い大開放のリビングとなっています。
そして、中央には掘り炬燵(ごたつ)を設計いたしました。
掘り炬燵(ごたつ)下には床をフラットに変えられるように、可動式の床を収納しています。
また、存在感のある薪ストーブは、冬の寒い時期にストーブの火を囲みながら、家族の会話が楽しめます。
【2Fホール】
1階からロフトまでの階段と吹抜けに挟まれた同一空間のホールです。
薪ストーブの熱が吹抜けを通して2階とロフトに上がり、ホールから階段を通じて下の階に自然対流で熱が廻るように計画しました。薪ストーブありきの計画をする事で薪ストーブ1台の熱源のみで家全体が暖まります。
また、ホールに大きな窓を設け、噴火湾と山々の広葉樹が眺望できるように計画しました。
【子供室】
明るい日差しと、気持ちの良い風が抜ける位置に配置しました。
子供の成長に合わせて2つの部屋が後々仕切れるように計画し、仕切った後でも窓が2方向それぞれにあり、光と風が気持よく通ります。
窓からは、地元の海、山が眺望でき、記憶に残る気持ちの良い部屋になっています。
【寝室】
床・壁・天井は優しい木目がステキな桐材で仕上げました。
桐の調湿効果を利用して夏のジメジメした日には空気をカラッとさせ、冬の可乾燥時期には湿度を安定する効果をもたらせます。
【ウォークインクローゼット】
大切な衣服を、カビやダニから守る防虫効果も兼ね備えている桐材を、天井・壁・床・棚に採用し、奥様の着物も収納する、桐の収納棚も設置しています。
ウォークインクローゼット全体が大きな桐ダンスとなっています。
【ロフト】
屋根裏のデッドスペースを有効利用した合理的な空間です。
10.48帖の広さがあるロフトスペースには、壁一面に設計された大収納の本棚があり、お父さんの書斎として計画しました。
低い斜天井が何故か落ち着く空間となっています。
南西の窓からは、噴火湾の絶景と、すばらしい夕暮れを楽しむことができます。